西日のマンション

西日と坂道に耐えかねて、1995年購入のマンションを1000万円損して
売却されたという、51歳会社員さんよりお寄せいただいた体験談です。

マンション売却体験談

1995年、30歳のときににマンションを購入しました。
結果的にはバブルがはじけていた時期でしたが、
世の中的にもそこまでの悲壮感も不景気も実感することはありませんでした。

バブルがはじけた、といっても
それまでまったく手が出ないと思っていた23区な内のマンションが
やっと5000万をきるぐらいになってきた、という状況でしたので
サラリーマンのわたしには30歳という年齢もあり
都内に購入するにはまだまだ厳しい状況でした。

まだ独身で、結婚予定もありませんでしたが、
先々を見据え3LDKの物件を探していましたので
なおさら希望に合うものは見つかりませんでした。

そんな時、都内から一駅いったところに希望に合う予算の物件が出ることを知り
早速モデルルームに見学に行きました。
モデルルームは実際の建築地のすぐそばで駅から15分の位置にありました。

わたしは希望に近い物件が出たことで気持ち的にかなり浮かれており、
また迷い出したらきりがない、という思いもあり物件情報を見た段階で
購入意志を固めていました。

抽選にもあたりそのマンションの中では一番安い部屋でしたが
それなりに満足感がありました。

しかし実際に住み始めると、駅までは20分近くかかりアップダウンもきつく、
また、近所にコンビにもなく、だんだんと不便を感じてきました。

浮かれていたことで見学のときはかなり早足で歩いたため、
この距離なら大丈夫、と思ってしまったのだと思います。

住み始めて3年ぐらいたち結婚をしましたが、
妻は車の運転ができないため毎日の買い物にアップダウンのきつい坂を
自転車で買い物に行っていましたが当時は電動自転車なども普及しておらず、
坂道を自転車を降りて押しながら行き来していました。

坂道

また、部屋が完全西向きだったため夏の暑さは想像以上で、
妻のストレスがだんだんと大きくなり、
そのことが私のストレスにもなっていってしまいました。

すでにすぐ近所に同じぐらいの間取りで1千万以上安い新築のマンションも建っており、
買い替えるにも難しい状況でした。

実際に同じマンションの人が売りに出していましたが、まったく売れていないどころか、
見学に来た人もいないと管理人さんからも聞いておりましたので
どうすることもできない状況でした。

たまたま知り合いにこの話をしたところ、近々結婚するので価格次第で買ってもいい、
ということを言ってくれ、売却することができました。

結果的に1千万ちょっと損をすることにはなってしまいましたが
この頃には完全にバブル後の閉塞感が漂い、
仮に1千万下げて売りに出しても買い手がつくような状況ではなかったため
私としては非常に助かりました。

今は都内の利便性のよいところにマンションを買い替えることができましたが、
現在の住まいのローンに上乗せで、
売却したマンションのローンの残債も上乗せで借りましたので
返済自体は楽ではありません。

いつのタイミングで不動産を購入するかにもよりますが、
結婚し子供を持つ、ということを考えている方なら、
日常生活の利便性や子供の教育環境、
さらにはそのエリアのハザードマップなども確認したうえで購入されることをお勧めします。

金利が安い、価格が安い、といったようなことは購入の後押しになるかもしれませんが、
購入の決め手になるものではないと思います。

東京都 51歳 男性 会社員

メモ

いつの間にか勤続数年の若い方でも家賃並みの返済で
マイホームが持てる時代になっていますが、
かっては総返済の半分ほどをボーナス払に回してやっと
家賃並みの返済に… そんな状況でしたね。

その頃から不動産の価格はずっと下がり続けています。
しかし、住宅ローンの残債も払い続けていれば
もどかしいくらいスローなペースですが、必ず減り続けますので、
どんなに物件価格が下がろうとも、
いつの日か、残債よりも高く売れる日が必ず来ます。

だから、それまで住み続けることができるよう、
住宅環境を見極めることが大切であると、ご投稿いただいた方は
感じられていらっしゃるのだと思いますが、本当、その通りですね。

ただし、色んな事情から追い金してでも売ると決めたなら、
友人知人が買ってくれることはごく稀なことなので、
いかにスピーディーに展開できるかが、損を少なくするポイントになります。

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